「“人が集まる暮らし”には2つの意味があって、ひとつは“家族が集まる”こと、もうひとつは、“友人や親戚が集まる”ことです。お家の中心であるLDKはそのどちらにも対応した重要なスポットなので、限られた空間の中に多くのテクニックをちりばめました。
ひとつずつ紹介しますので、今のお家で取り入れられそうなものがあれば、ぜひ実践してみてください」エントランスからLDKに続くドアを開けると、まず目にはいるのが、大きなダイニングテーブル。テーブルの片側はダイニングチェアなのに対し、もう片側はソファになっているのが特徴的です。「LDKに入ってすぐ目の前にテーブルやイスを置くことで、ご家族や訪れた人が自然に座りたくなるような雰囲気にしました。また一般的なLDKの場合、ダイニングスペースとリビングスペースを分けられ、それぞれに人が滞在しますが、ソファダイニングという形をとることで、人が一箇所に集まるようにもしています」「ソファダイニングにするメリットは他にもあります。例えばこちらのお家の場合、LDK自体はそこまで広くはないんですが、本来別々だったリビングとダイニングの要素をミックスすることで、生活動線にゆとりが生まれ、部屋をより広く見せることができます」
確かに動線がスッキリしているからか、窮屈な印象は一切ありません。ただ、気になるのは、チェアで統一させるなどして、必ずしも片側はソファである必要はないのでは?という点。
「実はこれも“あえての”ソファなんです。ソファの良いところは、座る人数をある程度自由に調整できるところです。
普通に2人で座るもいいし、つめて3人で座ったり、おじいちゃんおばあちゃんが来られた時に、お孫さんと4人で座ることだってソファでなら可能ですから」
ソファを使って滞在人数を調整することは、シンプルだけど非常に便利なテクニック。“人が集まる暮らし”というコンセプトにもぴったりとマッチします。
ダイニングテーブル・チェアを選ぶ際のポイントも教えていただきました。
「テーブルの高さとチェアの座面の高さの差(差尺)がだいたい250~300㎜が使いやすいとされています。
今回モデルハウスでは、テーブルの高さは706㎜、ソファとチェアの高さは440㎜、差尺は266㎜の使いやすいサイズ感で選定しました。
こちらのソファは座面が高めで、且つ、座面が沈みこむタイプではなく座った時にしっかりと反発のある座り心地のものですので、通常のチェアと同じように合わせることができます。
一般的にはソファダイニングというとテーブルが650~680㎜ぐらいの低いタイプをイメージされるかもしれません。
低いタイプはお部屋に開放感が生まれる、お子様や高齢者にやさしいサイズである、等のメリットがありますが、長身の大人が使うと少々使いづらかったり、また反対側に合わせるチェアの種類が限られるといった点もありますのでご注意ください。
ダイニングテーブル・チェアを選ばれる際は、これらのアドバイスをもとに、ご家族のライフスタイルに合ったサイズを選んでみてくださいね。
理想の住まいを実現する自由設計
“人が集まる暮らし”を叶える、さまざまなアドバイスをいただきましたが、いかがでしたでしょうか。今すぐはじめられるポイントも多かったので、気になった方はぜひ実践してみましょう。その際はサスティナブルを意識してみてください。